丸一日ぶりのおれの家は、まるで他人の家のように見えた。浦島太郎になったような気分がする。いい陽気が、角部屋の窓の多いおれの家の中を白く明るく照らしている。
靴を脱ぎ、四畳半に上がり、回りを見回す。別に変わったところはないように見える。六畳間に行く。布団は、めくれてる。でも、いつものようだ。外は昨日干した洗濯物が干さったままだ。四畳半に戻り、はっとする。電話に、メッセージが入っていない。
彼は、昨夜帰って来たのだ。
なぜか罪悪感で、心が締め付けられたり、ざわつく。
休日最後の日なので、借りていた図書館の本をまとめ、返しに行った。そしてスーパーへ寄って買い物をして帰る。今日は、おれがメシを作れる最後の日になるかも知れない。ちょっと、ごちそうにしようか。
罪滅ぼし、という気がないでもないが。
それだけで、家に着いたのは4時位だった。おれは達っちゃんの会社に電話した。
取ったヤツが、名乗らなくても「赤城君?」と言い、「林田君?」と言ってくる。「うん」と答え呼んでもらうと、彼は疲れたような声で「はい」と出る。
「おれ。今日は、何時頃帰れそう?」
まるで主婦みたい…と恥ずかしくなる。
「早く帰るよ…定時になったら、飛んで帰る。じゃ、そのために忙しいから…」
「うん」
ガチャリ、と音がする。おれは受話器を置いた。洗濯物を取り込み、畳んで所定の位置に片づけ、掃除する。
もう5時。おれは慌てて台所に立つ。今日は、一服する暇もありゃしない。吸わなくても、平気だが。
御飯を仕掛け、鍋で湯を沸かし、野菜を切る。人参、ジャガイモ、タマネギ、カリフラワー。メインは、ビーフシチュー。牛スジじゃない。普通のカレー肉。牛スジシチューは、「う~ん」と唸っていた。「味云々より、歯ごたえが気持ちわるい。普通の肉がいい」とこないだ言った。
肉と野菜を炒め、水をさし、少しワインを入れて煮る。その合間に、キュウリを薄く切って塩もみし、絞り、すり鉢にゴマを入れてゴマを擦り、キュウリの和え物を作る。ビーフシチューと和え物じゃ合わないような気もするが、好きだからいいんだ。それに、サラダと大差ない。
春はタケノコ、夏はキュウリ、秋冬は蒟蒻、人参、葉っぱで白合えが田舎の定番メニューだった。だから和え物は大好きだ。ウドとヒラメのエンガワの和え物も旨い。これはおれの作った一品だ。とにかく、美味しんぼを欠かさないおれが食うことがキライなワケがない。不覚にもおれはタバコを吸わずにはいられないが。
鍋から野菜スープのいい香りが立つ頃、ルーを割り入れた。あとは弱火で、帰るのを待つのみ。
本当に彼は早く帰って来た。まだ6時台だ。
「おかえり」
と言うと、彼は「ああ、」と目を落とし、靴を脱ぐ。
「メシ、出来てるよ…すぐ食う?」
「うん」
としんどそうに、コタツのはたに座る。
彼は、何も言わず黙々と食う。美味しくないのかな…食うことに熱心な彼が料理に批評をくわえないなんて、珍しい。
「まずい?」
「お前の作るモンは、大概旨いよ」
なんか取り付く島がない。イヤな予感がする。
「あ……昨夜は、何時頃帰ったの?」
彼はちらりとおれを見、目を落とし、
「1時半。……そのことで、話がある」
彼は茶をすすり、おれの手を掴み六畳間へ行った。振り向き、鋭く見据えられる。
「お前、昨日、誰のとこへ行ったんだ?」
「あ、……友達、……」
まさか気付かれている?おれの心臓が早鐘のように打ち、喉を圧迫する。
「どんな、」
「が……学生のとき、……」
平手打ちが飛んでくる。おれは襖に背を打ち、尻餅をつく。
何かが降ってくる。灰だ。……タバコの、灰!ああ、……!
「原田じゃないのか!…ラッキーストライクなんぞ、吸うヤツは!」
吸い殻!捨てて行こうと思っていたのに!おれは目の前が真っ暗になった。
「そ、それは……」
彼はおれの襟を引き上げる。
「口答えするな!おれは知ってるんだぞ。会社と家に電話したからな…1時半でも、まだ残ってるヤツは居て、教えてくれたよ。昨日は休みだったとな。家には朝電話したけど、昨夜は帰ってないって言ってたよ。……二人で、何をしてたんだ!」
おれは黙って目をつむる。
「会ってないとかウソついて、ホントは今までも会ってたんだろ。バカにしやがって……!二人で、おれを騙してたんだな」
「ち、…違う、」
「何がどう違うんだ。言ってみろ!」
激しく揺さぶれる。彼の真っ直ぐな眉が、つり上がる。
「言ってみろ!今まで何回、会ったんだ!」
おれは目をしばたかせ、視線を落とし、
「4、回、…昨日を合わせて……」
また殴られる。
「ヘンだと思ったよ…全然、おれと一緒でおぼこかったのに、急にキスや、応え方が上手くなって…どうせやってたんだろ。あいつは、おれよりいいか、」
「達っちゃん、聞いて、……」
「何をだ。騙したことか。触るな…お前みたいなインランに、触られたくない」
すがりつくおれの手を振り払う。お終いだ…。騙したつもりでは、なかったけれど。…いや、騙していたけど…。騙したかったワケじゃない。
「おれを笑ってたんだろう。おれはお前の、金づるじゃないんだぞ、」
「ひどい、そんなこと思ってない、おれはあんたが、好きなのに、」
「じゃ、原田は、」
「………。す、…好き……」
また平手打ちが飛んでくる。反対側に。
「インランめ…。本当にインランだったんだな。お前みたいなヤツを、労り、情をかけてやったと思うと、腹が立つ。惚れてたなんて…でももう、騙されないぞ」
彼がおれを放す。
「何か言いたいことがあったら言ってみろ」
もう、化けの皮は剥がれかけている。全部、さらける時が来たんだ。このまま、別れたくはない。
「おれは、あんたを騙していたよ……確かに。ひょっとしたら、何もかも。おれは原田に惹かれている。好きだ…愛しているよ。何度も抱かれた。だけど、あんたとも離れたくない、好きなんだ…。このまま、別れたくない…嫌われたくない。だからそんなこと、言えずに……。ごめんなさい」
「謝ってなんか、欲しくない。お前はどっちを選ぶんだ、」
「え…選べない。まだ選べない。だけど達っちゃんが、もうおれを欲しくないと言うんなら…」
軽くひっぱたかれる。
「そんなものなのか。お前の気持ちは。その程度の……原田は、おれたちのこと知ってるだろ。それなのに、平気でお前を抱くのか」
「……。彼は、待つって、言ってるよ…。あんたに、負けない、…って」
「……何てヤツだ。だったら何で、おれの前では、あんな……」
「多分、おれが隠したかったから。達っちゃんに知られたくなかったから……、」
おれは無意識に原田をかばってる。
「こんな、今頃ばれる位なら、どうして最初に言わない。おれが引くとでも、落ち込むとでも思ったのか。あいつに勝ち目はないからと、」
「達っちゃん、」
「お前はおれを信用してなかったんだ、結局。確かにおれたちは違うよ。噛み合ってないな。もう別れようか、」
「達っちゃん、おれは、あんたが好きなんだ。愛しているとか言うより、もっと根元的に…憧れかも知れない。崇拝してるんだ。その優しさや、正直さ、曲がってない人間性に……。だからあんたがおれを抱きたいと言えば、逆らいの言葉は出てこないし、何にでも従いたい。…もう抱きたくないと言えば、それでもいい。でも…でも、けんか別れは、したくない。友達でいさせてくれ……」
「それでお前は、おれを欲しくないのか」
髪を掴まれる。目が合う。じっと見つめる。
「そんな目で、見るな……。お前の目は、誘惑の目だ…」
「おれは…あんたの魂が欲しい。同化して、変わりたい」
「そのために、身体を投げ出していたのか。…原田は、どう好きなんだ」
思わず答えに詰まる。答えずにいると、揺さぶられる。
「愛している…多分。愛されてて…安心する。欲しい…体が。原田の身体が…彼の前では、おれはおれで居られるんだ。あんたのことも、含めて…彼はそれを受け止めてくれる。何もかも。でも本当は、そんなの彼は我慢出来ないみたいなんだ」
「そりゃそうだろうな。好きなヤツが、二股かけてるのを知ってちゃ…誰だって満たされない。じゃお前は、ヤツを愛していると言うんだな」
苦々しく彼が言う。おれは言葉なく頷く。
「おれの言うことには、従いたいんだな」
おれはもう一度頷く。
「じゃあ、別れてこい。原田と」
おれは目を見張り、彼を見る。胸が締め付けられる。
「出来ない。失いたくない」
「そんなこと、続く訳ないだろう」
「二人とも失うかも知れないことは、判ってる。でも今は、どちらとも選べない」
「来い、」
彼はおれを布団に引きずる。
「おれは…今判ったよ。お前が、欲しい。お前がどう思おうとも」
おれの手首を、ぎりぎりと締め付ける。おれは歯ぎしりし、眉をしかめる。
「するとお前は、おれに抱かせるんだな…何とも思っていなくても」
「何とも思ってないなんて…!そんな、こ、と……」
声がフェードアウトする。そうだろうか。おれは、原田に比して、彼の身体そのものを欲していただろうか。原田は原田だ。テクニックうんぬんより、彼の身体だからこそ欲しいのだ。達っちゃんに抱かれるのは、安心感だけじゃないのか。それはまるで、自慰の代わりじゃないのか?心の安定を、彼に包まれて得たいだけではないのか。身体で抱かれ、気も狂うような快感を得たい訳じゃないのじゃないか。
しかし、それじゃ、原田はセックスだけなのか。セックスフレンドに、堕してしまうのか?
違う…一日一緒に居ても、長く感じない位に、気楽だ。それは、愛じゃないのか。
おれは彼を放したくない。離れたくない。でも、心の安定を得るというのも、愛じゃないのか。肉欲の枯れた果てに残るのは、互いを思いやる心と心の繋がりだろう?それは、達っちゃんとのおれが感じているものじゃないのか。
原田に激しく抱かれている時におれの感じる不安は、肉欲の枯れた果ての、繋がらない心に対する不安じゃないのか。
だめだ…分からない。選べない。
彼はおれが考えているのを見て取り、目に妖しい輝きを浮かべおれを射るように見、両手でおれの綿シャツを引きちぎった。ボタンが音を立てて飛んで行く。
おれは、恐怖で全身を強ばらせる。
「た、…達っちゃん、…」
「うるさい、」
乱暴にズボンが引きずり下ろされ、荒々しく掴まれる。おれは痛みに呻く。
唇を塞がれ、舌が差し入れられる。思わず応えると、また強く掴まれる。
「キスマークが、残ってるな……」
喉元を見つめてる。食い入るように。おれは全然マゾじゃない。だから、一片の来たることへの期待感もない。ただ、全身が冷え、凍り付き、寒さに震える。
彼の目は、冷たい色を浮かべている。時折見せる、クールな突き放した目だ。
もうおれは、彼の中で切り捨てられてしまったに違いない。
泣きたくなる。どうしてこんなに温かい人を、こんなにしてしまうのだろう。
そんなことをしてしまったのだろう。おれはもう、友達にも戻れないんだろうか。
「もう、優しくしてなんかやらない…犯してやる」
背筋を冷たいものが貫く。冷や汗が…伝う気がする。
身体を、生木を裂くような痛みが走る。こらえきれない、激痛。
「うわあーっ!」
おれは確かにそう叫んだ。「ああ」なんて生やさしいものではなかった。
ピリピリとした痛みと、腰全体への鈍痛と、局所的な激痛がないまぜで波のように動きに合わせて襲う。動けば動くほど、増していく。
気が失えたらラクなのに…と気が遠くなりながらも、意識は途絶えず、激烈な痛みにさいなまれることしか出来ない。少しも気持ちよくならない。
彼が身を離した後、おれは身を起こすことも出来なかった。
血が出ていると思う。おれはどうにかトイレットペーパーを取り、力のこもらない手で引きちぎり、腰の下に当ててみた。鮮血。
彼は立ち上がり、上着を掴んで背中を見せる。出て行くんだ…。
当然だよな。おれは痛みをこらえ、いざりながら彼の腰にしがみついた。
「達っちゃん、…帰るのか…」
「もう一緒に居る自信がない」
「ごめん…ごめん。おれはあんたに、ひどいことした…。お願いだ。見たくもないってんなら、それでもいいよ。でも信じてくれ、おれは、本当にあんたが好きだって、こと…それだけは、信じてくれ。傷付いたり、しないでくれ……」
「優しいな。そんなひどいことされて、そんなことが言えるとは。…おれがフラレ通しだから、気にしてるのか?お前にまで、ふられて……」
「おれはあんたを、ふったりなんかしてない、」
「でもお前は、おれより原田に抱かれたいんだろう」
おれは彼のズボンを強く握りしめる。
「おれはお前が好きだ。抱き締めたいよ。…でも、一方的なんてイヤだ。お前にもおれを欲して貰いたい」
「あんたは、順うのが好きだったじゃないか」
「だからそう演じてたのか?…おれの好みに。本当の自分を抑えて…原田とは、結構なことやってたんだろう。あいつはHには事欠かないからな。いつかお前、リードしかけたもんな。…おれは今更、友達なんかにゃ、戻れない。いかにもおれは、淡々としたヤツだよ。お前の望むような、激しさは持ち合わせちゃいない。だけど、お前を、本当に愛していたんだぞ」
おれは我慢出来ず、涙を溢れさす。ボロボロと、次から次から湧いてくる。
「……おれは、自信がなかった。愛されている、愛される自信が……」
嗚咽混じりに言う。
「だから原田と、くっついたのか」
「それは全く関係ない」
「さようなら」
彼がおれをふりほどく。
「待って!…もう、会ってもくれないのか、」
彼は髪の乱れたおれを見た。眉間に皺を寄せている。おれは今、ひどい格好をしている。彼はそんなおれを暫く見つめ、
「言っただろ…お前は、友達なんかじゃ、ないんだ。恋人なんだ。何もせず、会うだけなんて、出来そうもない。…お前が、おれを愛しているというんなら別だが、失いたくないというのは、友人としてだろ?」
そうかも…知れない。おれは随分とゼイタクものだ。
「だけど、失いたくない……一緒に居るだけで、幸せなんだ」
「ありがとうよ……そんなに深く、好いていてくれて。おれもちっとやそっとじゃ、お前を諦めきれそうもない。きっとまた、連絡するさ」
「電話しても、いい……?」
「居ないかも知れないけどな」
「するよ。出てくれるまで。きっと何度も」
達っちゃんが靴を履く。おれは痛みも忘れ立ち上がろうとすると、邪魔なズボンから足を抜き彼の前まで行った。血は、もう止まっているようだった。
彼は、おれを眩しいものでも見るように、目を細める。
おれはまた涙をこぼし、思わず彼の頭を抱え口付けた。彼もおれを抱く。
唇を離すと、彼は出て行った。ドアが、パタンと閉まる。
おれはそこにひざまづく。
心に空虚な、穴が空く。もう、達っちゃんとは最後なんだろうか。
そんなのは、嫌だ。それだけは、嫌だ。彼に嫌がられようとも、その強い思いだけは、判ってもらいたい。応えて欲しい。
どうしてこう、上手くいかないんだろう。
おれが姑息だからだ。本当に、どっちも失いたくないなんて、無茶な相談だったんだ。誰も傷付かずになんて、いられやしない。
心を騙したまま、一生生きていける訳じゃない。
だけど、達っちゃんを傷付けたくはなかった。守られるより、守りたかった。
おれ一人が傷付くのは、もう構わない。こんな思いをする位なら。
達っちゃんは、原田も会いたくないと思うだろうか。すると原田も、傷付くことになりやしないだろうか。
おれは時計を見た。8時半位だった。
不安になって番号を押す。原田の家の番号だ。家の人が出る。彼はまだ帰ってなかった。おれは一旦切り、彼の会社へ電話する。
会社へ電話するのは、初めてだ。
営業とおぼしき若い男が、出る。原田を呼んでもらうと、彼はいた。
おれはほーっと息をつく。また一筋涙が流れる。
「はい」
と彼が出る。女みたいで情けない…と涙を拭う。
「おれ」
声が潤んでるのが、判ったんだろうな。「どうした」とマジな声で訊く。
「達っちゃんに、ばれた。…彼は、出て行っちゃったよ」
「そうか……。謝らないと、いけないな」
「ごめん。原田にも、きっと迷惑かけた。これからもかけるかも、……」
「お前は謝るなよ。元はと言えば、おれの強引な横恋慕だ。…それでお前は、大丈夫なのか」
「うん、…と言いたいけど、全然。ショックだよ」
「やっぱりヤツが、好きなのか?」
「ん……でも、お前が欲しい。愛してる」
「赤……おれも。じゃあおれが、ヤツの代わりに、行くよ」
「本当に…?家の中、荒れてるけど」
「そのままで、いいよ。…いい加減で切り上げて、行くからさ」
「待ってる…原田。あんたを……」
また涙がこぼれる。おれは電話を切ると、そのまま電話台にもたれていた。
腰が、バラバラになりそうに痛い。立ち上がらなければ。シーツを剥がなければ。まき散らされた灰も、掃除しなければ。達っちゃんの怒りを、一つずつ後始末しなければ。片づけねば。それはおれの仕事だ。
おれは壁づたいに歩くと、掃除機を引きずり、灰を吸い取った。
一人暮らしにありがちな、スタンド型の掃除機に、電源を切った後、少しもたれる。溜息をつき、その辺に立てかけると、布団を見る。
おれはフラットシーツが好みだ。だから今もフラットシーツだ。
フラットシーツは、暴れた後で乱れきり、くちゃくちゃに皺が寄っていた。
ボタンが、随分なとこまで飛んでいる。そして、薄水色のシーツの中央には、大きくないけど、血と、血の混ざった精液が染みを作っている。
おれは腰が曲げられず、膝をつくと、たぐり寄せるようにシーツをはがした。手元で丸めると、また溜息が出る。
達っちゃんとのことが思い出される。初めての夜のこととか、皆が泊まった夜のこととか、一緒に風呂に入ったこととか、もっと昔の、会社で隣の席同志、仕事中にアフター5の相談をしたこと、そして、「一緒に住もう」と言ってくれた夜のこと……。
まだ2週間くらいしか経ってないとは思えない。この2、3週間は、おれにとって目まぐるしすぎた。
ぼーっとしていると、ベルが鳴った。おれは立ち上がり、下半身が裸なのに気付き、柔らかいニットのパジャマをはいた。
ドアを開けると、「遅い」と言う。
おれはどうにか笑いを作ったが、すぐに表情が崩れる。
原田は靴を脱ぎ、上がって来ると、おれを抱き締め口付けた。おれは涙が零れる。原田は、その涙を舌先ですくう。
「原田……!」
おれは抱きつく。彼は包み込むように背中を抱く。
5分位そのままたたずむと、おれは身を離した。
「来てくれて、ありがとう…。御飯、食べる……?残り物だけど」
「いや、夜食食っちまったから…明日の朝な」
「ごめん…。本当に」
「謝るなよ。もっと頼れよ。大丈夫なのか?」
「ん……。でも、達っちゃんが……」
「達のことは取りあえずおいといて、お前だよ。明日から、仕事だろ?」
それを聞いて、また涙が出る。達っちゃんが、「土曜日は、ヒマになるな」と言ったのを思い出す。結局、一度も…彼を土曜ヒマにさすことが出来なかった。…ライブは、どうなるんだろう。おれは、行きたい。
「仕事…そうだ。仕事なんだ」
原田がまた涙を拭う。涙のあとを伝い、目の回りや瞼を舌で愛撫する。
「ひどい格好してるな。それ、達が?」
おれは頷く。彼は肩を抱き、
「もう寝たらどうだ」
「今日は相手、出来ないよ」
おれが少し笑って言うと、原田も微笑し、
「ばか。分かってるよ」
ランドリーに入れ損なったシーツを入れる。脱ぎっぱなしのズボンも入れる。
原田は、血の付いたペーパーを見たようだった。
「ケガ、してるのか……?」
「別に……」
彼はおれの腰を掴む。「痛、」と声が出る。肩で息をつく。
「シーツ、どこに入ってるんだ?」
「布団の横の、籐のバスケット」
彼はシーツを取り出すと、布団にかけてくれた。そしておれを抱え上げ、布団に静かに寝かす。ボロボロのシャツを脱がせ、うつ伏せにしてズボンも脱がす。彼は自分の上着と靴下を脱いで、テーブルに出しっぱなしの消毒用アルコールに、分かり易いところに置いてあった救急箱の綿球をピンセットで漬けてそろそろと拭ってくれる。それでも滲みる。おれは顔を歪ます。クズカゴにポトン、ポトンと4、5個綿球を入れて、オロナインを塗り込んでくれる。
そして腰と胸を抱え、仰向けにすると、多分情けない顔してるおれの顔をピタピタと叩き、包み込むような目で見て、口付けてくる。
原田が居て良かった。頼るものがあって。
原田はおれに羽毛布団をかけると、奥の方から電気を消し、六畳間に戻ってきた。シャツとジーンズを脱ぎ、トランクスだけになっておれの横に潜り込む。
おれの買った、あのトランクスだ。
そして胸に抱き寄せる。温かい肌の温もりと、心臓の鼓動がおれに安らぎを与える。
原田に抱かれることで、こんなに安らぎが得られるなんて……。
おれは何度も彼の名を呼んだ。
「おれが達の代わりに、ここに住もうか」
おれはビクッとする。もう誰かと住むことに、恐怖を感じてる。
「毎日でなくても、さ…前から考えてたんだ。達に先を越されたけどさ。覚えてないか?前、初めての日の次の夜、電話して言い損なったことがあったのを」
「でもおれは、怖いよ」
「怖がるなよ…本当にお前は、臆病なヤツだな。怖いことなんか、ない」
「まだおれたち、一ヶ月も、半月位しか経ってない。早急すぎやしないか」
「そういう関係は半月ほどでも、付き合いはもっと古い…大丈夫だよ」
「ううん…遠慮する。ただ、泊まりたいときは、いつでも来て……」
「合い鍵は?」
おれははっとする。
「達っちゃんが持ったままだ」
「じゃあきっとまた会える」
「勿論だよ」
おれは少し強く言った。彼が抱き寄せる。
「しょうがないな」
「達っちゃんが心配だ。気になるよ。ひどい裏切りだ。……おれって、サイテー」
「………。それは、おれを選んでくれたって、ことか?」
「必然的にそうなっちゃった」
彼はおれをポカリと殴り、
「なんだその言い方は。不満っぽいな」
そして見つめ合って、キスをする。
「あんたが、居てよかった。あんたで、良かった…離さないで。もう…一人にしないで」
「離さないよ。やっと…おれ一人のものになった」
おれは黙ってしまった。どうしても達っちゃんのことに、思いが到る。
「達っちゃんは今、どんな思いでいるだろう。…彼は独りぼっちなのに、おれはお前とこうしてる。卑怯だ、ハンデだ」
「大丈夫。自殺したりは、しやしねーよ」
「原田!そんなこと、言うな…おれは彼を、全然傷付けたりはしたくなかったのに。受け止めていたかったのに……」
「もっと後になればなる程、傷付くもんじゃないか?そういうのは……」
「彼の受け皿になりたかった…おれは、好きなのに。こんなに。そりゃ、愛じゃないかも知れない。だけど、これで終わりなんて、嫌だ」
「ちょっと腹立つな。他の男の話を聞くのは。…お前ほんとに、おれを愛しているのか」
原田が不審げに言う。
「よく分かんない」
「ナニィ?」
「ウ・ソ、」
おれは目を上げた。口の端が自然に上がる。
「こいつ……!」
彼がおれを仰向けにし、覆い被さる。腰に響く。
「い……痛!」
「何が痛いだ。そんなウソつきやがって…お仕置き、してやる」
彼がおれを抱き取り、首筋に強く吸い付く。
身体が熱くなる。おれは彼に全てをゆだねる。身体全体が性感帯のように敏感になっている。
「あ……、」
息が荒い。もうおれは、大分感じている。彼にされることで、身体の芯まで官能的な疼きが駆け巡る。もしかして、想像するだけでも。
セックスが怖くなっていないことに、安心する。
彼の頭は、今胸の上にある。おれは頭を抱える。背中や、首や、頬に手を這わす。彼が顔を上げる。少し見つめて、口付ける。離した後、おれは彼の顔を両手で挟み、あごの裏や、首筋にも舌を伸ばす。彼の首と、腋の下に腕を差し込み、腰の痛みを感じながらも覆い被さっていく。おれは彼の身体を、丹念に味わっていく。硬い鎖骨や、その窪み、その下から始まる密な筋肉。
腕を取り、手首に口付けてから、裏側を愛撫する。
「どう?」
「成長したな」
「いやじゃ、ない?」
「全然。ラクだし」
「入れちゃおうかなー」
彼はまたおれを下にし、
「それだけは、カンベンだ……」
と愛撫を始める。
「おれだって、したくないよ……」
彼はウエストを抱えながら舌を這わす。へその回りを舌でなぞり、へそを舌でえぐった後、大事なものに、口を付けられる。
頭が、沈み込んでゆくような気がする。どこまでも、落ちていく…足が、無意識に動く。ぴくりと。
おれは濡れた叫び声を出して、果てた。
「入れちゃおうかなー」
おれはぎょっとして彼を見る。彼はおれの顔を見てにやりとし、
「その面白い、情けない顔好きだな…本当に」
「バカ!」
彼は顎の裏に口付ける。
「どうして…こんなにイイんだろう」
おれが呟く。
「おれが上手いから」
原田がしゃあしゃあと言う。
「お前はおれの、セックスフレンドだ」
「おれは愛してるぜ」
その言葉に身体が痺れる。電流が走る。熱いキスを受ける。彼の肩に腕を回す。
涙がまた出そうだ。おれは、原田と居ると、すぐにつらいことを忘れられる。
あんなことがあったばかりで、まだ身体を罰がムチ打つのに、セックスにさえ没頭できる。
彼のたかまりを感じる。おれは腕を外し、
「手……?口にしようか……?」
「どっちでも。お前なら」
おれたちはまた口付けし、そして、おれは彼の下腹まで頭を下げ、下着を手で滑らし、両手で彼の凹んだお腹や、足の付け根、大腿などをなでながら、しっかりとそそり立ち息づいているモノを飲み込む。彼が、震える息を吐く。
それが、心の奥にまで響いてくる。彼は、おれの中で暴れてる。少し口を離し、
「もっと色っぽく、喘ぎなよ」
「やかまし。…出来るもんなら、出さしてみな」
彼は息継ぎながら、言う。おれは聞きたいだろうか。まだそんなには、聞きたくない。
おれは考え得る技巧の全てを駆使し、彼を愛した。
彼は激しく息し、「うっ、」と呻いて出した。おれは強く吸い、脈打ち噴き出してくる液体を、吸い上げる。飲み下す。
口の中で萎えていくそれを話、息の荒い彼に、顔を寄せる。
「どう?」
「イマイチだ」
おれはおもむろにムッとする。
「何が」
「お前に恥じらいが、欠けていたぞ。見ていて」
「おれは演技しないよ。絶対に」
「ウソさ。……うっとりした顔が、良かったよ」
と抱き寄せる。おれは言った。
「女が出来たら…許さない」
「そんなこと言うから、逃げられるんだぞ。男に。男のくせに分かってないな」
「逃がさない…逃がさないよ」
「追いすがるのか」
「食らいついてやる。奪ってやる……」
「おお怖い。昨日の今日で、怖くなったな。……逃げないよ」
彼が抱き取り唇を合わせる。おれが先に舌を絡めていく。
ボッとライターの音がする。原田が吸う。ラッキーストライク。
「そいつのせいで、ばれたんだぞ」
彼はおれの顔にプーッと勢いよく煙を吐く。
「そうか」
また一口吸って、おれに向かって吐く。おれは煙たさに、手で鼻と口を覆い、恨めしげに見る。人の吐く煙や、人のタバコの煙は、時折我慢できない。禁煙論者の言いたいことも、良く分かる。
「おれもラッキーストライクにしようかな」
箱から一本抜きながら、おれが言う。
「何で」
「おれの人生哲学」
一口吐くと、落ち着く。だからタバコは、やめられない。
「お前にはペロペロキャンデーが、お似合いだ」
「おれはお前より、今年上だぞ」
「嬉しいよ。おれの好きなもんに、影響されてくれるのは。おれの好みに、変わっていくのは。……」
突然言われると、返す言葉がない。好みに変わっていく、か。
でもそれは本当の自発的、少しも演技の介在する余地はない。
「このタバコが、おれに勇気を与えてくれそうな気がする。この名前を見るたびに」
「そうだろ」
二人黙々と煙をふかす。
「おれは、達っちゃんが好きだよ……」
「うん。おれも」
「失いたくない。何としても。このままじゃ……」
「例えムリと踏んでも、か」
「そんなことは、考えられない。考えたくない……おれは、分かって欲しいんだ。この気持ちを。全てを投げ出しても」
「おれを投げ出す気か」
彼が目を丸くして言う。おれは目をくりくりさせ、口を歪め、
「うん」
「こいつ!」
彼がまたこづく。少し笑って、笑顔を引っ込め、
「それが追いつめることになると、思わないのか。……ヤツは、お前を好きなんだろ。そんなにしてしまう位に」
おれはぞくり、と身を震わす。
「……彼がおれを抱きたいと言えば、彼を掴むために、またやってしまうかも知れない」
「そんなこと、許せない」
「うん。ほんとはしたくない。……もう快感も湧かないかも知れない。でも、おれは、彼と関係を取り戻す。取り戻してみせるよ」
「容易なこっちゃないぞ。……」
「覚悟してる。身を切られる思いをすることも…でも、放ってはおけないんだ」
「おれは土下座するよ」
思わず彼の方を向く。原田は、腹這いで横顔を見せている。
目は、前髪で見えない。口元には微笑が浮かんでる。
「原田……!何のために、そんな……」
「するよ。お前を寝取ったことに。達に宣戦布告しなかったことに」
「おれも、する。いつするの」
「内緒。一緒じゃまずいだろ。絶対けんかになるから」
彼はちらりとおれを見、
「傍観者が居ると、やりづらい」
おれは打たれた。原田が、おれのためにそこまでする。いや、自分と達っちゃんのためだ。おれを好きだから……?
なんてシンプルで、有効そうな方法。おれにとっては、それはあんまり有効な手段とは思えないけど、おれも絶対、しよう。せずにはいられない。
「ねえ、…吉田たちは、原田とおれのこと、知ってるの?」
「は?」
くわえタバコで返事する原田。
「前、言ったじゃないか……ヤツラは知ってる、って。この間の飲み会も、ずっとそれが気になってたんだ……どうなの」
「ああ、あれ…。ちょっとしたハッタリだったな。ヤツラに言ったのは、おれは赤に個人的な話があるから、遅くなるかも、って言ったのさ」
「………。なーんだ。全くハラの立つ。あの頃は、絶対お前の側に居たくなかったんだけどな」
「お前はおれを、避けていた。不自然な位、自分を抑えていたよな。嫌ってるんだと思ってた。このずうずうしいやつ……ってさ」
「多分、怖かったんだ……お前は鋭いから、口で繕ってる裏で、おれが本当に思ってることを、おれの本当の姿を、看破されるのが……。それを指摘、批判されるのが」
「で、お前は仕事に満足してるのか」
「してるよ」
「ウソつき」
おれは暫く黙り、
「したい仕事がないのは、変わらない…でも、素直な心で、頑張るよ。我慢の限界、突き破らない限り」
「人当たりよくするんだぞ。良く見せようなんて思わずに。お前は、人見知りなとこがあるからな」
「お前を見習うさ」
「おれを落としたんだ…自信持って、行ってこい」
彼がタバコを揉み消し、おれを胸に抱き寄せる。
「女にも、男にも気を付けろよ…電話、するからな」
会社…電話ときて、前の会社へワープロを貰いに行きたいことを思い出した。おれは頷きながら、
「うん。…ねえ、前の会社に、ワープロ取りに行くの手伝ってよ。いつでもいいから、」
「ワープロ?ワープロなんか貰って、どーすんだお前。入力の内職でもする気か」
さも不思議そうにそう言われて、顔が熱くなる。赤くなってると思う。だからおれは俯いた。
「くれる物は、貰わなきゃ」
「おれとお前が二人で行ったら、嫌な目で見られやせんかな。…で、何だってワープロが欲しいワケ?」
顔を寄せ、ニヤニヤと訊いてくる。
「ヒミツ」
「何だよ。恋人同士だろ?」
「お前が、土下座する日を教えてくれたら、教えてもいい」
彼は口をへの字に曲げている。彼は言わない。だからおれも言わない。
これを入力したい…なんて言えない。
あ…と気付く。ラジオの中国語講座が…今日はもう、いいか。
「原田。一緒に中国行こう」
「あん?中国?……何しに」
「何じゃないだろ。旅行だよ。道観や寺院を、見て回ろうぜ。そして、旨い中華料理を一杯食って、…」
彼は眉を八の字にして、
「寺巡り?ジジイじゃあるまいし…あんな政治的に安定してなくて、不衛生そうな所に?」
「そういうヘンケン捨てろよ…まあ、言いたいことも分かるけどさ。日本の基礎は中国にあり、だぜ。おれが通
訳してやるから…ヘンかい?おれは」
「ヘンだよ。お前は……。でも、いいよ。ほんとに、飲み込まれそうだな。お前のヘンさに。…旧所名跡でイッパツやるのも悪くない」
「また……お前は、何したい?」
「おれ?んー、何でも、したい。珊瑚礁でダイビングもしたいし、温泉行ったり、スキーしたり、皆でキャンプ行ったり、……さ、」
「遊ぶことばっかし、だね」
「おれはお前みたいに、思索家じゃないからな」
「合ってるんだろうか。おれたちは」
「ちょっと不安だな。でも一番したいことは、お前とのHの数々。あれやって、これやって、……」
と目を泳がせ指折り数える。
「無趣味!スケベ!」
「おれの才能、だろ?……お前は、お前でいればいい。おれは、愛する人を支える、養い育てる…それが、夢さ」
なんて、男らしいヤツ。こっちの顔が熱くなる。
「守る。理解し受け止める。会社で出世するより、いつか独立したい」
「多いものね。写植業界は。……じゃあ、原田も独立するんだ?」
「うん。早い目にね。お前も手伝えよ」
「おれのなれの果ては、原田写植の一社員か」
「こき使ってやる。…でもいづれかは、全然違うことやりたい」
「何、」
「その時の時流に乗った仕事。…ま、夢だけどね」
「原田なら、出来る……かもよ。おれに手伝えるかどうか、全然自信ないけど。押しが弱いし、人付き合いは苦手だし。処世術は全然身についてないし」
彼がおれの手を掴む。指を組み、力を込める。
「あんたを支える、自信もない……」
「愛してるだろ」
「うん。…信じてる。お前の力を」
「それだけで、いいよ。ムリに手伝わせる気は、全然ないから」
「でも努力する。…別れない限り」
「別れない内に独立できるかなあ」
おれは組まれた指をもう片方の手で一本一本剥がし取り、
「お前なんかを選んで、おれは失敗したかも知れない。あ~あ、この先どうなることやら……!」
と少しいらついて言った。彼は後ろから抱きすくめ、耳元で、
「おれが処世術くらい教えてやる。Hより、ちょっと難しいかも知んねーけどな。Hくらい飲み込みがよけりゃ、世の中泳いでいけるぜ。クビにならずに」
と言う。人の気にしてることを…。でもいいや。彼を信じて、置いて行かれないように、おれは腰を引かずに何事にも当たっていってやる。こいつの全てを、吸収しよう。
ほんとに、それがHみたいに、簡単だったらいいけど……。
「でも、アナーキーで薄暗いお前も捨てがたい」
「どっちがいいのさ、」
「だから基本的に、お前はお前でいいんだよ。好きなように、演技せずに、振る舞いなさい」
「それって大人かな、」
「お前は無理に大人にならんほうが、いいか知れん。素直さは捨てたらいかん」
「原田は素直じゃないのか」
「おれは正直者だ」
「おれ未だに、お前の好みが分からないんだけど。そういえば前の彼女の話も聞いたこと、ない」
「昔時々話したじゃないか」
「やたらとケンカする話」
「そうだったっけか。……言わないよ。無意識のうちに、演技したらいかん。いいじゃないか。楽しけりゃ。そんなこと訊く気も起こらない位
、おれといて楽しいだろ?」
「楽しくない」
おれが澄まして言うと、
「こいつ……!」
彼が頭を枕に押しつけた後、くすぐってくる。身を捩って笑っていると、腰に響く。
「い……痛い、痛いよ……!原田、」
おれときたら…また、達っちゃんのこと、忘れてた。だけど……おれは……
「愛してる!原田」
おれはそう叫び、彼に抱きつき彼を仰向けにした。肩から首、彼の頬に両手を這わせ、肩に顔を埋める。彼もおれの腰を掴む。そして引き寄せるまま、彼の上に馬乗りになり、上体を預ける。
唇を重ねる……。
お約束で「イキナリ入れると切れる、痛い(笑)」という設定を思いっきり使わせてもらいましたが、実際のところはどうなんでしょ~ね?試す相手もいませんが(汗)
でも、某掲示板でもそういう話あるから、アリでしょ!パート3から見てる人は、「どっかで見たような展開だなぁ~」と思われるでしょうが、あえて!あえて同じ様な状況を作っているのです!私が話の展開のパターンが少ないワケではないのです!(明らかに言い訳)でも、同じような状況で、違う行動を起こしていく、というシーンはマジで入れたかったんですよ、赦してください!