リビングのテーブルに持ち帰った、求人で集まった履歴書を開けて見ながら、一応書類選考していると、
「男ばっかやと美奈ちゃん1人で可哀想やから、1人は女取るか」
と原田が言う。
「…うーん、なんかやな予感…女は、面倒事が起きたら面倒くさくない?男の方が楽そうやけど…」
「男ばっかの中で面倒起こしまくるやつの口から出る言葉やないな」
「う……、」
でも女の人の採用は、なんか腰が引けるなあ。扱いが分からないというか。同僚に女、一杯いたのにな。使う側となったら、こうだ。
いやなんか、核心に触れきれていない気がする。なんだろう、この不安感。えーっと……あ、そうだった!
「高階君がおるからなぁ。だから嫌なんや」
「高階もなんか資格取らせて経費削減したいな。税理士…は学歴的に無理やけど…最近よお聞く司法書士、行政書士って何や?」
「……さあ、なんやろな」
「……まあ、うちには関係ないか。金かけて取らせるだけムダやな」
「会計士とか?簿記は持ってるんやったよな?」
「うーん、税理士以外は用がないな…金の無駄は、やめとくか」
「なんかもう今日は大金の動く話して精神的に削られたからもう風呂入ってとっとと寝る」
そううなだれて言うと、
「あいっかわらず後ろ向きやな…この程度で削られてんなや…投資したら回収する算段しとけばええねん…そのビジョンがないからお前は疲れるねん。投資は、必要やで」
「だって、ああ、かわいいお金たちが、」
「貯金ほぼゼロやったくせ…一旦手に入れた金は出し惜しみか。お前は小物言うか、やっぱ、アホやなあ。生き金、死に金て知ってるか?」
「………」
痛いところを、突かれました。より一層、落ち込んだ。
司法書士、行政書士って独立に必要やったんちゃうんかえ……ということを調べないとと思ってて、面倒臭くて後回しなのでそのうち書き直すかもでやんす。サイト再開の手土産に、ちょこっと思いついたものを書いてみました。もいっこあります。
Copyright 2005 Lovehappy All Rights Reserved.