会社の人を噂してみよう

「今日で一週間やな。どう?バイト先」
「うーん…。なんかこう、思ってた業界臭がないとこやったわ」
「業界臭?」
「うん。なんてーか、もっとこう、アート系とかオタクとか地味なのとかがこういう仕事してるイメージあってんけど、全然普通の人すぎて。ていうか、」
「へー。普通」
「三人それぞれイケメンなんやけど、そのせいかなんかちょっと怖いというか近寄りがたいというか。…中でも怖そうなのは、営業の高階さんかな」
「怖いんかよ」
「うん。絶対怖いと思う。メガネ君の割には、なんてゆうか、溢れ出る元ヤン臭が凄くて。陽気で人懐っこくて結構しゃべりかけてくれて、目端と気の付くいい人なんやけど、なんていうかな……笑える抜き身のナイフ、てゆうか」
「笑える抜き身のナイフ!凄いキャッチコピーやな」
 とそいつは受けまくる。
「でもそれありやろ。芸人とかでも元ヤンぽいのばっかやん。誰に似てる?」
「うーん?うん……」
 頭の中に色々元ヤン臭のする芸人を浮かべてみたけど、なんかこれっていうのはいないなあ。ああいう顔立ちは童顔気味で、それでいてシャープな、みたいなのは。
「いない」
「他の人は?」
「原田さんが一番話しかけやすいかなー。色々教えてくれるんも原田さんやし。気さくで。てゆうか1番偉い、社長が原田さんやしな。原田さんは、にじみ出るリア充臭が凄いわ。かっこいいし、なんか気後れする」
 全く、原田さんは、なんでこんな仕事してるのか、似合わないというか一番不思議。
 もっとも本人も、後ろのテーブルで何か作業しながら突然、
『あーなんでおれこんな仕事してんやろ』
 とか言い出す人だから。こっちがびっくりする。
「お前全然リア充ちゃうもんな」
「うっさいわ…」
「残りの人は?」
「赤城さん?……うーん…1番分からない…なんか無表情気味やし、あんましゃべらへんし、すっごいクールそうに見えるから、変なこと言ったらバカにされんちゃうかなーとか。鼻で笑われそう。あ、でも1番アートっぽいで。この人くらいやな、業界の人っぽいの」
 赤城さんは、かっこいいというよりは綺麗系やな。だから余計、クールそうに見えるわけで。三人三様、なんか怖そうなのだ。

サイト再開の手土産に、ちょこっと思いついたものを書いてみました。何がしが続くとよいね。
本文ではあー書いてますけど、高階君はかなりイメージな人が昔からいます。仕事中にずっとかかってたFM-8○2…声質や語尾のニュアンスとか喋り方が「っぽいなー」と思いながら聞いてた西■新さん…後日写真見たらルックスもかなりイメージ近くて驚いた覚えが。今もご活躍されてます。まあ厳密に聞いてみると高階はもっと高くて軽い声かな?と新さんのラジオ聞きつつ。新さんの声好きですわ。原田君は声もルックスも脳内イメージはしっかりあるのに、なぜかリアルでは見つからない。赤城君は顔だけあるけど声のイメージはなかったりする。いやぁ…難しいですよ受けの声ってのは。

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